NTTグループの純国産RPAツール「WinActor」のメリットと導入事例

働き方改革によって多くの企業では業務効率化が叫ばれています。業務フローや構造の見直しも重要ですが、人間の手による改善だけではどうしても限界があります。そこで注目を集めているのがRPAというシステム。RPAとはソフトウェア型のロボットのことで、パソコンを使った事務作業や定型的な業務を中心に活躍の幅が広がっています。今回は数あるRPAツールの中でも、NTTグループの研究所が開発したWinActorについて詳しく解説していきます。

WinActor(ウィンアクター)とは

WinActorとはNTTアクセスサービスシステム研究所で研究開発された技術をベースに、エヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ株式会社が商品化した純国産RPAツールです。インターネットブラウザやメールソフト、ワードやエクセルなど特定のアプリケーションに依存することなく、複数のアプリケーションを横断的に処理することが可能。RPAに仕事を覚えさせる「シナリオ」もプログラミングの知識が必要なく、実務の担当者だけで直接開発することができます。

RPAによる業務改革は多くの企業が取り組んでおり、さまざまな種類のものが登場しています。その中でもWinActorはNTTの研究所が開発した純国産RPAツールということもあり、高い信頼性と使い勝手の良さによって2,700社以上の企業に導入されています。導入企業も金融から物流、小売業まで幅広く、国産RPAツールとしての存在感はますます高くなってきています。

WinActorを選ぶ4つのメリット

WinActorは純国産RPAツールとして多くの企業で導入されていますが、具体的にどのような点が導入の決め手となっているのでしょうか。WinActorのメリットとして4つの例を挙げながら詳しく紹介します。

①  ユーザーインターフェース、マニュアルすべて日本語に対応

初めてRPAツールを導入する企業やユーザーにとって、導入時の設定方法や操作のマニュアルが日本語に対応しているかは大きなポイントです。RPA Expressなど海外製のフリーウェアは外国語のマニュアルしか用意されていないケースもあるようです。また、そもそもRPAのユーザーインターフェース自体が日本語に対応していないケースもあります。WinActorは国産RPAツールということもあり、ユーザーインターフェースやマニュアル全てが日本語に対応しており、言語の違いによる運用面での不安もありません。

②  NTTグループの研究所による開発という信頼性の高さ

WinActorはNTTグループの研究所が開発したRPAツールということもあり、高い信頼性と使いやすさを追求しています。日本国内の企業には隅々までITツールが浸透しているとはいえず、人の手によって進められている事務作業が多く存在しています。業務をシステム化するためには高いITリテラシーが必要ですが、そのようなスキルを持った人間はごく一握りに過ぎません。ITに不慣れな従業員でも使いやすいように、直感的に操作できるように開発されたのがWinActorです。日本の企業であるNTTグループだからこそ、高い信頼性と使いやすさを実現できたといえるでしょう。

③  手頃なライセンス価格

WinActorの導入にあたっては、コストの面においてもメリットがあります。WinActorは1ライセンスからの導入が可能で、年間でのライセンス料も手頃な価格です。ライセンス料には保守費用も含まれており、万が一の場合であってもすぐにサポートを受けることが可能。会社ごとの単位ではなく、部署単位で手軽に導入できる規模のコストであるため、実際に業務を担当する部門が独自に検討することができます。

④  導入前・導入後の充実したサポート

WinActorには専門のサポートセンターがあり、100名以上の担当者が技術的な質問に対応してくれます。また、導入前にはWinActorの操作研修を受講することもできます。導入後のRPAツールを活用するためのコンサルティングや導入アセスメントの実施など、充実したサポート体制があるところもWinActorのメリットといえるでしょう。

WinActorと他社RPAの比較

他社のRPAツールとWinActorを比較したときに、WinActorが優れているところはどのようなポイントがあるのでしょうか。また、反対に他社のRPAツールのほうが優れている点も併せて挙げてみます。

WinActorが優れているポイント

●担当部署レベルでの導入が可能

WinActorの最大の特徴は、特定の業務ごとに導入が可能であるという点です。1ライセンスごとの提供とすることで小規模な企業や部署独自で導入することが可能となり、コストも大幅に抑えられます。特定の業務だけを効率化させたいといったニーズに最適なRPAツールといえます。

●販売代理店が導入に向けてサポート

WinActorはNTTデータが認定した販売代理店が導入のサポートも行ってくれます。現場の悩みを気軽に相談することでWinActorをどのように活用できるかを提案してくれるため、導入前の不安を解消することができます。このような仕組みもあり、現在では国内企業2,000社以上にWinActorが導入されています。

他社RPAが優れているポイント

●大企業向けRPAツールの導入

WinActorは現場レベルで1ライセンスからの導入に最適ですが、反対に大企業が全社的に導入するような使い方には不向きであるという側面があります。WinActorにはサーバー型も存在していますが、ユーザープロファイル1つごとにライセンスが必要となるため、大規模の導入ではコストが割高になる場合があります。

●WinActorをおすすめしたい企業の特徴

WinActorの特徴としていくつかの例を挙げてきましたが、具体的にどのような企業にWinActorは向いているのでしょうか。

・RPAツールの活用方法がよく分からない

これからRPAの導入に向けて検討している企業はもちろんですが、現在すでに他社のRPAを導入している企業であっても実はどのような業務に向いているのか明確になっていないケースも見られます。WinActorであれば、全国の販売代理店が導入に向けて相談に乗ってくれます。

特定の部署だけにRPAツールを導入したい

RPAツールを使ったことがない場合、導入効果に不安を感じることも多いでしょう。まずは全社的に導入を進めるのではなく、小さく始めてみたいというニーズも多いです。そのような場合に、1ライセンスから導入することができるWinAactorは最適ではないでしょうか。すでに他社RPAを導入していて、他のRPAも比較してみたいという場合にもおすすめです。

WinActorの導入事例と効果

次に、WinActorを実際に導入した企業はどのような業務に活用しているのか、そしてどのような効果があったのかを見ていきましょう。今回は3社の導入事例と効果を紹介します。

①  ヤフー株式会社

国内最大級のポータルサイトを運営するヤフー株式会社では、WinActorをネット広告配信と品質管理の実務に活用しています。広告の受注や契約、実際に広告を配信する際の設定などの業務をWinActorで行うことによって、約70%の工数を削減することに成功しています。もちろん、業務のなかではイレギュラーとして人の目や判断に頼らざるを得ない部分もありますが、今後は部署全体で50%の工数削減を目標としているとのことです。

②  楽天カード株式会社

楽天のクレジットカード「楽天カード」を提供している楽天カード株式会社では、システムからのログ抽出やファイルに転記する作業をWinActorで行っています。約75%の工数削減となり、人的リソースの有効活用にもつながったようです。

また、実際にWinActorの運用段階において作業マニュアルを見直すことで、作業の無駄を発見することにもつながったとのこと。このように、RPAを導入するにあたっては単に今の作業を移行させるのではなく、業務を可視化することでRPAの効果を最大限に発揮できるようになります。

③  東京ガス株式会社

東京ガスでは契約内容をシステムへ登録する作業にWinActorを活用しています。複数の社内システムを横断的に登録しなければならず、従来のように個別にシステム開発をしようとすると莫大なコストと開発時間がかかってしまうものです。しかし、WinActorの導入によって作業工数は70%削減し、人的リソースを有効に活用することに成功しました。

このほかにも、明細報告書の作成にもWinActorは活躍しており、年間約270時間相当の工数を削減できているようです。

WinActorで業務効率アップを目指す

WinActorの導入メリットを最大化するためには、現在の業務の中からRPAに適したものを選定することから始めてみましょう。そのなかで、無駄な業務や効率化できる業務が具体的に見えてくることもあります。このように、業務を「可視化」したうえでRPAと組み合わせることで、最大限の業務効率化を図ることができます。

数あるRPAツールのなかでもWinActorは導入コストも安く、実務を担当している部署単位での導入も難しくはありません。中小企業はもちろん、大企業の一部署が導入しているケースも多いです。まずRPAを小さく始めてみると、他の業務への応用も見えてくるはずです。人手不足の解消や働き方改革を実現するための有効なツールとして、今回ご紹介したWinActorをぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

 

参考:

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